絵本「パパとママはね・・・」が完成しました
動画「パパとママはね・・・」をもとに言葉を綴った絵本が完成しました。絵本の作成においては、多くの方にご支援頂きましたことを深く感謝申し上げます。
「グリーフ(悲嘆)を学んでいく中で出会った歌を絵本にしたい」という思いから始めた今回のプロジェクトですが、出来上がった今もまだ、この絵本に込めた私たちの思いや願いが、どのように皆さまに届くのか不安でしかありません。ですが、私たちにとって、パパとママとゆうちゃんと弟と妹、それぞれのグリーフに想いを巡らせてきた時間は、「生きる」ことを考えるとても貴重な時間でした。
皆様のご協力を得て、学生時代に、このようなプロジェクトを経験できましたことに改めて感謝申し上げます。絵本を作成したメンバーの多くは、この3月に関西学院大学を卒業いたしました。進路は違いますが、今後もそれぞれの立場で、グリーフについて考え続けていきたいと思います。後輩たちには、絵本を有効に活用し、グリーフケアの発展に貢献してもらいたいと願っています。
最後になりましたが、皆さまのご多幸を心よりお祈りするとともに、いつか皆さまにお目にかかれる機会があることを楽しみにしています。
「パパとママはね・・・」絵本作成委員会
・製本された絵本をご購入希望の方や、個人利用の範囲を超えて使用される場合はお問い合わせフォームよりお知らせください。
絵本の感想をお送りいただきました
我が子を亡くしたこの苦しみはいつまで続くのか。この先この苦しみ寂しさの中、どうやって生きてゆけばよいのか。そんな思いで出口の見えないトンネルの中を苦しみながら歩いている。そんな我が子を亡くした親の心に、そっと希望のともしびを灯してくれる絵本だと感じました。
ゆうちゃんのいないしゃしんがふえていくけれど、みんなのこころのなかにはいつもゆうちゃんがいました
亡き我が子と、グリーフと、 共に生きてゆく、生きてゆける そんな希望を感じさせるフレーズに心が温かくなりました。
大切な人が確かに居た時からどんどんはなれていく。一緒に居た時間がどんどん昔になっていく寂しさ。 生きて年をとる、毎日の生活に追われるけれどあの時を思い出して心馳せる。遊んだ場所、思い出の場所が今も変わらないまま残ってたらまた心馳せる。
自分の時間が終わったらまた会えると思うのは死が怖くなくなるのでしょうか。
と、自分の馳せる思いと一緒に読ませていただきました。 思い出す顔、声、笑い声が微かになることが寂しいなぁ。
優しい絵の雰囲気と短くわかりやすいことばでとても良かったです。
その反面いなくなってしまったゆうちゃんのにっこり笑った絵が残された両親にとっては辛いものなのだろうと自分に置き替えた時にとても切なく読み進めるのが辛いほどでした。
生きていると成長、老いなど姿かたちは変化していきますが思い出の中の姿は何も変わりません。
それがまた『パパとママがわかるだろうか』ということばが切なさを増します。
不幸は誰の隣に潜んでいるけれど、その不幸から次のステップにはなかなか進めないけれどそれをみんな乗り越えて今を生きていくんだろうなとつくづく思います。
この企画に少しでも人の心が動かされていろんな人の手に渡ることを陰ながら応援しています。