遷延性悲嘆症

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遷延性悲嘆症とは何ですか?

遷延性悲嘆症(せんえんせいひたんしょう)Prolonged Grief Disorder:PGD)とは、大切な人を亡くした後の深い悲しみが、長期間にわたって持続し、日常生活に重大な支障をきたす状態を指します。

通常の悲嘆との違いは何ですか

通常の悲嘆では、悲しみは時間とともに和らいでいくとされています。感情の波はありますが、社会的・職業的機能は維持できる人が多いように思います。一方で、遷延性悲嘆は長期間(6〜12か月以上)続き、適応が進まず、症状が慢性化してしまいます。生活に著しい支障をきたすことがあります。

大切なのは、「悲しむこと自体は自然な反応であり、病気ではない」ということです。ただし、時間がたっても生活に深刻な支障が続く場合には「遷延性悲嘆症」という病気として対応する必要があります。

遷延性悲嘆症かなと思ったらどうしたらいいですか

「遷延性悲嘆症かもしれない」と思ったとき、まず伝えたいのは、あなたの感じている悲しみは間違っていませんし、助けを求めていいタイミングですということです。

亡くなった人のことが頭から離れず、日常が手につかない/「あの時こうしていれば…」という後悔や罪悪感にずっと囚われている/未来に希望が持てず、「自分もいなくなりたい」と思うことがある/人との関わりを避けるようになった/食欲や睡眠、生活のリズムがずっと乱れている

こんな状態が6か月〜1年以上続いているなら、心療内科・精神科・カウンセリングを受けてみることもいいと思います。

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